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鎌倉に住む

古都鎌倉に住みたいという声を良く聞きます。確かに歴史があり,海と山に近く温暖な気侯は魅力です。しかし実際に住んでみると良い事ばかりではありません。そこで家賃事情、土地事情から日常の買い物事情など鎌倉暮らしを助ける情報をまとめてみます。ぜひ鎌倉で快適に住んでください。

鎌倉の生活事情 その1 賃貸アパート

駅からの距離で家賃が大きく変わるのはどこでも共通です。

安い物件を探すなら古い建物がお勧めです。不動産屋さんの情報を覗くと駅から5分の大町の1Kで¥53,000もあります。江ノ電あるいはバス利用ならば当然安くなります。駅からバス15分の十二所の1Kで¥36,000というのもあります。ワンルーム型が少ないのは大学が無いからかもしれません。

実際に物件を探すにはネットに頼らず地元の不動産屋さんを訪れることをお勧めします。それぞれ得意分野があり「古くて情緒がある古民家風」などという希望の物件を探してくれるお店もあります。

鎌倉の生活事情 その2 土地

鎌倉の特徴はまず平坦な土地が少ないということです。山に囲まれて難攻不落の幕府があった都市ですから当然です。谷戸(やと)という谷が幾筋も市内にありその谷あいの斜面にへばりつくように家が立っています。土地の価格はその造成状態、日当たり、取り付来道路の状況などによって様々です。

斜面でも平坦に造成された土地は当然高くなり,自然のままの斜面土地は安くなります。日当たりは土地によって極端に差があります。谷戸の中ですと1日2時間の日照というのもざらにあります。朝日だけ、西日だけの土地もあります。

道路状況は大規模開発地域を除いて極端に悪いのも鎌倉の特徴です。戦災も無く道路拡張が周辺部の1部を除いて出来なかった都市ですから細い道ばかりです。また道路が階段という土地も存在します。また崖に面した土地があるのも鎌倉の特徴で崖の多くが「急傾斜崩壊危険地域」に属しています。

このような鎌倉の土地事情を理解した上で土地探しをしてください。以上に羅列した鎌倉の土地の欠点がある意味で鎌倉に住む最大の魅力でもあるからです。狭い道は大型車が通らない人間的な道であり、斜面には人の手が入らない緑があります。日照が多少悪くても設計の工夫でなんとかなるものです。

鎌倉の生活事情 その3 買い物事情

鎌倉の魅力は豊富な食材にあるでしょう。まず魚から。鎌倉は市内に漁港がある町なのです。新鮮な魚が安く買えます。生シラスの美味しさはここでしか味わえません。干物も当然美味くて安いものが手に入ります。近海もの、それも葉山から腰越までで上がった魚しか扱わない魚屋もあります。魚通の人は当然漁港近く、例えば腰越や逗子市の小坪あたりに住むのが最適です。

野菜も新鮮です。駅の近くの「鎌倉農協即売所」は歴史的な野菜マーケットで鎌倉周辺の農家が毎日朝採りの野菜を出します。

肉では鎌倉ハムで代表されるような加工肉がお勧め。鳥肉専門店もあり価格の割には驚くほどの味が楽しめます。

O設計室で手掛けた鎌倉の住まい

民家移築再生:醍醐邸腰越の家:民家移築

江ノ電江ノ島駅から徒歩5分の細い道に面した
借地に東京の農家を移築して若い家族の住宅にしたもの。
風が通り屋根からの明かりで快適にする工夫をしている。

『腰越の家』のより詳しいご紹介をこちらのページでご覧になれます。

紅葉谷の家(鎌倉市二階堂)紅葉谷の家:民家移築

八幡宮の東、花で有名な瑞泉寺の近くに元横須賀にあった古い民家を移築。葭戸(よしど)という通風のある建具に夏交換することで湿気の多い谷戸の環境を少しでも快適に
した。

紅葉谷の家のより詳しいご紹介をこちらのページでご覧になれます。

北鎌倉の家:民家現地再生

北鎌倉駅から山を登った自然に囲まれた古いお宅の大規模なリフォーム。建物を持ち上げて基礎工事を実施、平屋の上に2階を載せてしかも耐震性を向上させている。

稲村の家:民家現地再生

江ノ電稲村ガ崎駅近くの民家のリフォーム。外壁を直し、
浴室を現代的なものにして賃貸住宅としている。