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民家移築再生: 九州の実家を移築して
リタイアー生活を満喫する住まいに

所在地:山梨県
施 工:石川工務所
竣工年:2006年
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建主は東京在住であったが出身は九州。住み慣れた実家を関東近辺へ移築しようというのがはじまりであった。冠婚葬祭でも使用していた15帖の和室と床の間、4尺巾の広縁、書院・欄間・建具はみな風情のあるもので、それらはできるかぎり生かすことにした。 九州の実家の面影を残しつつ、富士山の麓の山中湖で再生するのである。

本来L型の平面であった建物だが、計画地の広い敷地と富士山も望める土地の条件から、長方形の平面形状にする必要があった。そこで一部平面を90度回転させ、番付の振り方も工夫しながら設計・工務店との打合せが進められた。

また寒冷地ということから、無駄なエネルギーを使わない暖房方式・水道管の凍結防止対策がこの計画の大きなテーマであった。寒冷地仕様としてまず床下まで室内と考え、床下に水道管を通し、床暖房の熱と床下調湿材(珪藻砂)で空気を安定させ、床換気口・シーリングファンで建物全体の空気を循環させる。また土間の床暖房による放射熱と薪ストーブの使い分けで室内環境の向上を図った。