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民家現地再生:
東海地震に備えた耐震補強と三世代同居を叶える改修

所在地:神奈川県逗子市
施 工:石原工務店
竣工年:2007年
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 現地から切出したケヤキの大黒柱・丸太の小屋梁を持ち、増改築や曳家を繰り返されてきた昭和初期からの民家は、地震による危険性が高いと診断された結果、耐震補強の相談の話が持ち上がってきた。建主は子(3人)、父母、祖父母の三世代世帯家族で、その間取りは各世代の生活時間帯のずれをも解消できない家でもあった。

  1. 建築基準法による耐震補強
     耐震診断では最低条件(耐震等級1)に満たない家の耐震性を等級2まで向上させる。既存の貧弱なコンクリートブロック基礎は、ローコストの条件で建物をジャッキアップせずに、新規基礎を抱き込んだ基礎補強と、耐力壁増の補強を行った。
    • 耐震等級1・・・建築基準法により震度6強から震度7でも倒壊までは免れる強度
    • 耐震等級2・・・等級1の1.25倍の地震力に抵抗できる強度
  2. 三世代同居の工夫
     祖父母と若夫婦・子の生活空間を個別に提供し、中間にキッチンを配置することで実用的な解決策を提案。また来客動線と、家族の水廻りへの動線空間を完全に分離するよう配慮してプランニングを行った。