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明治21年築の酒蔵を古都鎌倉に移築して賃貸住宅に

所在地:神奈川県鎌倉市
施 工:渡部工業、斉藤建設
竣工年:2004年
鎌倉市景観奨励賞、民家再生奨励賞、新建賞大賞
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 地震や風雪に一世紀以上耐えてきたこの酒蔵は、間口4間(7.3m)、奥行10間(18m)で今回はほぼ同規模で再生した。土台や柱には栗材を多用、厚さ1尺(30cm)の土壁の芯には丸太を使うなど東北地方独自の材料や技術が残っていた。再生にあたり、構造体はそのままで、外壁には解体した土を再利用した。また正面の扉(戸前)と2階窓はそのまま柱ごと外して運搬し取り付け、磨き漆喰で仕上げた。この建物の一部は現在O設計室の事務所として使用している。2年がかりの移築には多くの人々のボランティアがかかわった。「結の蔵」はその善意を残す意味で命名されたものである。

 『結の蔵、民家移築再生はこうして行われた』のページでは、蔵との出会いから鎌倉へ移築するまでの行程を紹介しています。