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昭和初期に建てられた家の一部を新築に組み込んだ家

所在地:神奈川県藤沢市
施 工:旭住建
竣工年:1999年
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“祖父母の思い出がつまった”昭和初期に建てられた家。しかし冬の寒さは耐えがたくメーカー住宅に建替えを決意した建て主は解体直前に日本民家再生リサイクル協会に電話を入れた。「柱一本でも貰って欲しい」と。早速調査に赴いたが松林と竹林に囲まれたたたずまいもさることながら離れの二階座敷の普請は特に素晴らしかった。正面の吉野窓(円窓)、網代張りの格天井。この部屋だけでも再生しましょうと即座にお勧めした。こうしてこの座敷と立派な床板の玄関を丁寧に解体して新築の家の中に組み込み、茶の間とその続きの縁側としたのがこのお宅である。もちろん使える建材や建具もできるだけ再利用したのはいうまでもない。「元の家に居るようで本当に落ち着きます」と語る建て主。一本の電話が思い出の民家を救ったのである。